“変わる”ことより、“還る”こと
わたしたちは、いつからか“外側の変化”を求めるようになりました。
「〇〇したら幸せになれる」「もっと成長しなければ」
そんな言葉が、気付かぬうちに心の奥に刻まれています。
けれど、その言葉の裏には、
“今のわたしでは足りない”という
小さな自己否定が静かに潜んでいることがあります。
心理学では、「主観的幸福度」を決める鍵として
二つの自尊心
《顕在的自尊心》と《潜在的自尊心》があるとされています。
顕在的自尊心は、
「自分は価値のある人間だ」と自覚的に感じられる力。
一方で潜在的自尊心は、
言葉にしなくても、深いところで自分を信じていられる安心感。
この二つの自尊心が調和している人は、
困難に強く、仕事や人間関係で安定し、
人生の中で“満ち足りた幸福”を感じやすいといわれています。
反対に、外側の成果や他者の評価に偏りすぎると、
わたしたちは自分を見失い、比較や不安という渦の中に閉じ込められてしまいます。
でも、本当の変化は「何かを足す」ことではありません。
それは、すでにある“わたし”に気づくこと。
自分の感情を感じること、
體の声を聴くこと、
そして心のリズムを尊重すること。
子宮の叡智が教えてくれるのは、
“内なるリズム”に耳を澄ませることの尊さです。
わたしたちの體と心は、月のリズムのように揺らぎながら生きています。
新月の静けさ、満月の高まり、欠けゆく月の落ち着き。
春のように芽吹き、
夏のように輝き、
秋のように手放し、
冬のように休む。
この自然のサイクルに寄り添うことが、
自尊心を“回復”させるリチュアルです。
自分を責めず、否定せず、
ただ「今のわたし」をそのまま受け入れる。
その瞬間、潜在的自尊心は静かに目覚め、
深い呼吸とともに心に穏やかな光が満ちていきます。
それは他人に証明するための強さではなく、
“自分を生きる”ための優しい確信。
本当の自尊心とは、静けさの中に息づく誇りです。
あなたがこの文章を読んで、
「わたしも自分をもっと知りたい」と感じたなら、
それはもう旅が始まっているサインです。
🌕 A Sanctuary of the Womb の講座では、
月経サイクルや女性の内なる四季を通して、
顕在的・潜在的自尊心の両方を調和させる実践をお伝えしています。
それは、學ぶための講座ではなく、
“感じることを思い出すための時間”。
静けさの中で再び“わたし”に還る、
その旅路をご一緒できたら幸いです。
「今のわたしは、どんな瞬間に“静かな誇り”を感じるだろう?」
その問いが、あなたの自尊心の根を目覚めさせる始まりです。